折形にはいくつかの決まり事があります。そのひとつに包むものの一部だけ紙で覆い、中身を垣間見せるというものがあります。右の湯薬の包は例のひとつです。液体を包むのではなく液体が入った入れ物の下だけ覆います。折形は何が包まれているかを垣間みせることで贈る相手に過度な期待をさせず、気を使わせないよう配慮する文化です。

左の丸薬・練薬・散薬包は実用的に粉類を包むことができ、外形で薬であることを伝えます。

参考文献
・荒木真喜雄 『日本の折形集』淡交社 1995年
・荒木真喜雄『復刻 伊勢貞丈「包結記」』淡交社  2007年