日本語は音が同じ別の言葉に同じ意味を持たせることがあります。
「紙」は「神」であり、神と人の関係をあらわす素材として欠かせないものです。

祓幣(はらいぬさ)を入り口に配することにより、邪気を祓い神聖な場をつくることで、来訪者をもてなすしつらえとしました。祓幣は紙垂(しで)を重ね束ねてつくります。紙垂は稲妻の形を模しており、「雷」は「神鳴り」であり、山から肥沃な土を里に運ぶ嵐は五穀豊穣につながります。

祓幣は振るとサワサワと鳴るのですが、柏手(かしわで)や 本坪鈴(ほんつぼすず)などと同様に、神と人をつなぐために必要な音とされています。擬音語は日本人独特の感性のひとつです。雑音の部類に入るものにも意味を持たせることは日本文化の面白いところだと感じています。