門のように左右に対で依代を飾るのは、その先の道を清めるためです。一般的には門松を思い浮かべることでしょう。その際使用する植物は松でなくてはならない決まりはないと考えます。松以外には槇を使用することが多いのですが、松や槇が選ばれるのは緑を保つ力があり、その生命力にあやかりたいという願いからでしょう。今回は真菰を選びました。出雲大社の注連縄は真菰でつくられています。真菰は湿地帯であった出雲の人々の暮らしを支えた植物でした。注連縄の素材も一定ではなく大麻、稲、真菰など地域に根ざした素材でつくられています。共通していることは食物を得られる植物であることではないでしょうか。
