折形は包まれるものがどのような価値で扱われていたかを想像することができます。古からあったと思われる形なのですが、武家の文化の中で針や糸を贈るのはどのような場面だったのでしょうか。
針と糸は今ではあることが当たり前のものですが、人が生きるために必要とし創り出したものの中で重要な役目を果たしています。接着剤のない時代に、何かを繋ぎ合わせる手段として必要不可欠なものでした。貴重なものを包む際に手間をかけ美しく折り込むことから、包まれるものの価値をはかることができます。

参考文献
・荒木真喜雄 『日本の折形集』淡交社 1995年
・荒木真喜雄『復刻 伊勢貞丈「包結記」』淡交社 2007年